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「俺はな、17の時に両親と別れて旅をしてきたんだ。」
懐かしい一言だった。 昔、昔。いくつの時だったか。曖昧過ぎて覚えていないくらいの時に、父親からこの話を聞いた。 夕暮れ時の城塞都市外の荒野。大きな行商隊のキャンプの一角での事だ。 父とその日の稽古を終えて夕食までの休息中、だったと思う。 俺はまだそんなに大きくなかったようだ。自分から見える父は大柄で、堂々たる風格と家長としての威厳を備えている。 父は、俺の憧れだった。物事への思慮が深く、冷静で素早く的確な判断力。力も技も強い。 群竜士の師匠であり、頼りになった。 当時の俺の目には、聖者のように映っていた。 今、客観的に思い返して見ても、もっとも身近に居た俺が目指すべき人物だと言える。 俺はそれにどれ程近づけたのだろうか。 そんな父が、俺に訥々と昔の事を語って聞かせてくれた。 「お前ももうすぐ○○歳になるんだな。技も、仕事も大分身について来た。まだまだ腕白過ぎるがな。」 苦笑と共に俺の頭を大きな手が少し乱暴に撫で回す。 「俺はな、17の時に両親と別れて旅をしてきたんだ。」 PR |
修正した文章だ。
文字数は376 |
最初に、マリナが回してくれたバトンを使って、自己紹介と背後視点の紹介をしようと思う
では、はりきって行こうか |
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